AO入試とは?簡単に説明【20年で7.5倍に急増!】

芸能人の受験合格でよく耳にするAO入試ですが、一般人になじみが少ないのでわかりづらかったり不公平感を感じているかもしれません。

そこで今回は、

『AO入試とは?』について1記事で簡単に説明

しています。

文部科学省の情報を中心に内容を整理したので、AO入試の合格の条件や推移などが気になる方は、ぜひ記事を参考にしてください。

AO入試とは?簡単に説明

AO(エーオー)入試とは、『アドミッションズ・オフィス入試』の略で、2021年から『総合型選抜』と名称が変わりました。

アドミッションとは、入場、入会、入学、入場許可を意味しておりAO入試を簡単に一言でいうと、個人の学力よりも総合的な能力に重点を置いた入試方法です。

同じように学力よりも総合的な能力を重視する『推薦入試』もありますが、両者の大きな違いとしては、

推薦入試とAO入試の違い

・推薦入試…高校などの学校(教員)の推薦が必要
・AO入試…推薦は不要

このように、推薦入試とAO入試の違いは『推薦の有無』が大きなポイントです。

芸能活動で日々忙しいタレントさんとしては、高校時代の就学状況に左右されず、自力で面接などで勝ち取れるAO入試は利用しやすいのかもしれません。

また、日々テレビや大勢の前で自己アピールをする芸能人の方々は、面接官の前でも堂々と自身をアピールするのも得意そうです。

AO入試の利用条件

AO入試の利用条件について、文部科学省のホームページをのぞくと、2020年のセミナー資料に記載がありました。

○ AO入試

(概要)

詳細な書類審査と時間をかけた丁寧な面接等を組み合わせることによって、入学志願者の

能力・適性や学修に対する意欲、目的意識等を総合的に判定する入試方法。

① 入学志願者自らの意思で出願する公募制。

知識・技能の修得状況に過度に重点を置いた選抜基準としない

③ 大学教育を受けるために必要な基礎学力の状況を把握するため、以下のいずれかを用いることが必要。

ア 各大学が実施する検査(筆記、実技、口頭試問等)の成績
イ 大学入試センター試験の成績
ウ 資格・検定試験等の成績
エ 高等学校の教科の評定平均値

引用:文部科学省 大学入学者選抜改革の動向

このように、『AO入試は基本的に学力重視の選考基準ではない』と書かれていました。

AO入試の推移

年々AO入試の利用者は増えていて、下記データを見ると平成12年から20年間で約7.5倍に増えています

AO入試 推移

引用:文部科学省 『令和2年度入学者選抜実施状況の概要 (平成12年との比較)

ニュースでも芸能人が有名大学へのAO入試と合格がよく報道され知名度も上がっているので、これからもAO入試志願者が増える可能性は高いです。

AO入試のメリット:誰でも受かる?

世間では『AO入試は誰でも受かる』や『AO入試の芸能人はずるい』という声がありますが、AO入試は誰でも受かるわけではないようです。

感覚としては社会人入試に近いという印象を受けました。

AO入試は芸能人のみが対象の制度ではなく、一般の受験生や社会人でも受験が可能です。

これからAO入試が増えた場合に審査の目が厳しくなるのは当然でしょうし、同じように社会人が入試に挑む場合は、実績やプレゼン能力のある社会人が競合になる可能性が高いです。

その際に自らの知名度や面接時のコミュニケーション能力の発揮など、芸能生活で培った能力を活かすのは合理的な気もします。

AO入試のデメリット

芸能人のAO入試のデメリットとしては、『芸能活動と学業の両立が難しい』ことです。

過去にも芸能人のAO入試による有名大学合格後も、芸能活動との両立ができずに中退してしまう報道を耳にします。

大学側としてもせっかく入学を許しても途中で退学すれば意味がないので、芸能人と言えども面接には慎重になるでしょう。

ただでさえ売れている芸能人は多忙な毎日の中で、半端な気持ちでは卒業は難しいでしょうし、入学に比例して退学者が増えると今後のAO入試がさらに難しくなることも予想されます。

AO入試とは?簡単に説明【まとめ】

AO入試とは?について簡単に説明しました。

一般人にはあまりなじみのない『AO入試』という制度ですが、社会人枠の推薦入試に近いという印象でした。

『芸能人だから簡単に受かる』というイメージで、華々しく報道されるので嫉妬に近い感情を持つかもしれません。

AO入試の合格者が増えてるというデータもあり、一見『簡単』と感じますが、退学者を抑えるために今後はAO入試の難易度は上がるのでないかと予想します。

一般入試に比べて不公平感はあるかもしれませんが、受験制度は年々多様化しています。

また芸能人がAO入試が入試に合格したとしても、芸能活動との両立により卒業が大きなハードルになりそうです。

最後までお読みいただきありがとうございました。