卵の値上がりはいつまで続く?【43年前の高騰から考える】

卵の値上がりは過去にもあった
『物価の優等生』と昔から言われていた鶏卵価格ですが、2023年3月17日現在は1kg当たり369円(東京、Mサイズ)で、例年になく高騰・高止まりしています。
「卵の値上がりはいつまで続くんだろう‥」
そう不安になってしまいますよね。
そこで今回は、過去にあった卵の値上がり事例を参考にしながら、今後の卵の価格の推移について考えていきます。
全農によると、
・卵のMサイズ…58~64g→1kgあたり15~17個
・卵のLサイズ…64~70g→1kgあたり14~15個
となっています。
卵の値上がり例①:過去に342円を記録
まずは過去にあった、同じような卵の値上がりについてです。
少し古いデータになりますが、1950年~2014年の全農東京の卵(Mサイズ)の価格の移り変わりになります。
引用:一般社団法人 日本養鶏協会『東京全農 M サイズ推移』
価格上昇の原因を調べてみたところ、1973年と1980年の2回にオイルショックによる原油価格の高騰がありました。
そのため、肥料の価格が上昇したことによる影響が大きいと考えられます。
ちなみに農林水産省のデータによると、『鳥インフルエンザの発生は2003(平成15)年が79年ぶりの発生』となり、1980年当時は鳥インフルエンザの影響は関係ありません。
つまり現在とは卵の値上がりの原因は違いますが、価格高騰がピークを迎えた後の価格推移として参考になるでしょう。
卵の値上がり例②:1パック当たり

今度は、より身近な『1パック当たりの卵の値上がり推移』につい見ていきます。
引用:全国の鶏卵1パック価格推移
上記グラフは、
【対象】全国平均
【期間】2015年1月~2023年1月
【種類】ニワトリの卵(鶏卵)
【大きさ】Lサイズ
【個数】パック詰め(10個入り)
での価格の推移です。
グラフの中で過去ひときわ高騰している(カーソルが当たっている)のが、2015年12月で1パック当たり246円(全国平均)です。
比較すると、2023年1月現在ですでに1パック246円を超えています。
数年周期で価格の変動はあるとはいえ、過去に例がないほどの卵の値上がりだといえるでしょう。
卵の値上がり金額:2023年2月~過去1年間
(引用:一般社団法人 日本養鶏協会が公表『鶏卵価格の推移』より)
2022年2月から2023年2月までの期間で『一般社団法人 日本養鶏協会』が公表している卵価格の推移を表でまとめました。
データの集計上2023年2月までのデータになりますが、翌2023年3月時点での価格は2倍以上にふくらんでいます。
こう見ると、卵の値上がりがいかに急激に上昇しているのかわかります(笑)
卵の値上がりはいつまで続く?【まとめ】

あまりにも卵の値上がりや話題が続いたので、過去の卵価格の推移について調べました。
2023年の卵価格の高騰は、過去のオイルショックと同じレベルだったという驚きの結果でした。
日常生活で卵を食べない生活は難しいかもしれません。
ですが、過去の事例を見ると必ずいずれピークを迎えて、その後は徐々に落ち着いています。
そのため、必要なことはあまり騒ぎたてずに、まずは可能な限り節約や卵の使用量を減らす。
そして、いずれやって来る価格下落を待つのが賢明だと感じました。
たまご好きさんにはつらいですが、卵を食べる際は味わっていただきましょう!
最後までお読みいただきありがとうございました。